ママは小児科医
小学生の2人の男の子のママをしながら、働く小児科医です。 育児のこと仕事のことなどお話していけたらいいな。
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むすこの迷子
 自閉症圏のお子様をお持ちの方はもちろん一般の方でも経験された方はいらっしゃるかと思いますが、子どもが迷子になると、親は本当に気が気ではなく...残念ながらうちの長男(PDD 10歳)の迷子歴は数知れません。

 今年10歳になりましたが、時々迷子になります。親の不徳のいたすところですが。それでも以前に比べると、気をつけているというのが目で見てわかりますし、万が一迷子になっても、迷子になったという自覚が自分にもあります。
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 小さい頃は、手をつなぐと嫌がるし、周りはもちろん目に入っていませんので、自分で好きなところに行ってしまうし。幸い、それぞれ出かけた場所での彼の好きなところを知っているので、そこで見つけるということがほとんどで大事には至っていませんが。とにかく、方向感覚だけは確かなようで、迷子といっても、行きたい場所へたどり着けずにどこかへ行ってしまう迷子とは違い、彼の迷子はある意味意図的、でも、やはり意識をしてではない迷子なのです。ショッピングセンターの端から端のほうのお店にいたということもしばしば。そのたびに、一人でこんなところまで行けるようになったなんて、と感嘆したものでした。


 彼が迷子というものを意識したのは4歳くらいのとき。彼には2歳年下の弟君がいるのですが、弟君は一人で歩けるようになった頃から、本当に彼には申し訳ないなぁと思うのですが、たいてい弟が歩いてくれ、長男が抱っこされて、ということが多かったのです。というのも、長男は手をつないでくれませんし、目を少しでも離すとどこかに行ってしまうからです。注意をしていても、いなくなることはしばしばで、そんな時誰か一緒に出かけていればいいのですが、誰もいなかったり、その辺を探していなくなれば、弟君を抱っこしながらでは、なかなか動作も遅くなるので、弟君は小さい頃から一人で(といっても、どなたか店員さんの近くでですが)待っていてくれたのでした。彼も小さかったので、不安だったと思うのです。そんな感じで、弟君は小さいながらに迷子になると大変ということを身にしみてわかっていたと思うので、彼は本当に迷子になることはありませんでした。手をつないであげられなくても、きちんとついてきてくれていたのです。

 長男が4歳、次男が2歳の時、海外旅行でマレーシアに行きました。そのショッピングセンターでの出来事ですが、なんと、次男君がいなくなってしまいました。1回の入り口から階段を通って2階に入ったのですが、2階に着いたところで弟君がいないことに気づきました。私はというと、長男がどこかに行ってしまわないかと、走り出した長男を追いかけて、先に階段を上がってしまっていたのです。なにしろ、迷子になったことのない弟君でしかも、海外。私は弟君が誘拐されてしまったのでは、と本当に一瞬気が狂いそうになりました。そのあたりを探し始めたところ、階段のあたりで、ざわざわと人の集まりがありました。そこに行ってみると、なんと弟君が泣いていました。どうやら1階から2階の途中に女子トイレがあったのですが、彼は私だと思って、前の女性の方についてトイレに行ってしまったようなのです。時間としては、本当に少しの時間でしたが、肝を冷やしました。
 そして、この迷子事件のおかげで、長男は迷子になるということの大変さを少し理解したようで、迷子になる回数はだいぶ減りましたし、彼の中でも、自分でいなくなってしまったときに迷子という言葉を意識できるようになったように思います。

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 昔は、迷子になった彼を見つけても、ニコニコで、「あ、ママそこにいたの」ぐらいな感じでしたが、その後は、迷子の時間が長くなってから、やっと見つけると、泣き顔で、不安そうな顔でいるのです。さらに、最近は、ショッピングセンターなどへ行って、少し先を歩いていっても、少し先へ行くと、振り返って私たちが来ているかを確認するようになりました。また、以前はお店の中に入るときには、こちらから声をかけ、一緒に中に入るか、通路のいすに座って待つかを確認したものでしたが、今は、お店の店先を少し見始めると、彼が私の視線をつかまえて、通路のいすの方を見て、無言で「ここにいるよ」と合図を送ってくれるようになったのです。Eye contactが使えるようになったのはすごいなぁと感じます。
 

 長男にとっても、弟という存在はとても大きく、弟が成長し、できるようになったことを客観的に見れることで、彼自身ができるようになったことというのがとても多かったように思います。何よりも、長男にとって、弟が興味深い存在だったから、よく観察をしていたのだと思いますし、兄弟というのは、本当にすばらしいなぁと彼らを見ているといつも思うのです。
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最近の息子たち
夏休みが始まってすぐ、病棟が大荒れとなってしまい、仕事と生活とどちらもままならないまま時を過ごしてしまいました。
 今日は最近の息子たちの様子について、少し書いてみたいと思います。

 二学期が始まってすぐに、子どもたちのリズムが作れないまま、私が忙しくなってしまいどうなる事かと。そんな心配をよそに、長男は、自分で眠る時間、起きる時間を元に戻すべく、時計を見て自分で動くようになりました。(親に頼っていては、自分の過ごしやすい生活に戻れないと危機感があったのかも)
今では、18時夕食、19時宿題、19時半お風呂、時間があまれば少しゲーム、20時~20時半の間に就寝という生活スタイルを身につけました。以前はスケジュールを決めるとその通りにならないと気がすまないため、必ず18時にご飯でなければいけなかったのが、その時の家の用事などで多少前後してもかんしゃくを起こすことがなくなり、自分なりにスケジュールを修正したり、楽しいことがある時には少し眠る時間を遅くするなど自分なりに工夫する様子が見られるようになりました。
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朝は5時45分に起きると言うのが習慣づき、自分で起きたいというので、私の携帯電話のアラームを設定して起こしてあげていたのですが、今では、自分で目覚ましをセットし、時々私の分までアラーム設定してくれています。朝は自分で起きてきて、新聞を持ってきてくれ(彼の仕事)、その日によって、本を読んだり、ゲームをしたり、テレビを見たり、自分なりの自由時間として満喫している様子です。

 定型発達であるはずの次男のほうが、なかなか二学期のペースをつかめなかったようで、少しぐずぐずする日が続きましたが、今ではお兄ちゃんに刺激をされたのか、朝6時に起きるようになり、(彼はまだ目覚ましで起きられず、私に起こされていますが)それでも以前は起こしてもなかなか起きなかったのが、最近は6時だよというと、飛び起きてくれるようになり、成長にびっくりしています。
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 うちは二人とも学区外通学なので、車で送っているのですが、以前はこちらがせかして家から出していたのが、最近は私のほうがせかされて、外で待たれている状態。家族で落ち着いた生活ができるとここまで落ち着くのか、と正直びっくりしています。

 小学校では、朝マラソンがあって、児童たちがみんなで校庭を走っています。長男は特別支援学級へ通学しているのですが、特別支援の子たちは、先生方が朝は外で見守ることができないという理由でこれまでマラソンには参加させないという方針だったようです。長男も以前は朝マラソンをしていなかったのですが、次男が小学校入学し、朝マラソンを始めると、自分も朝マラソンをしたいと言い始め、学校の先生と相談し、私が朝に付き添うということで、朝マラソンの許可をいただきました。

 今週のある朝、朝マラソンの途中で、長男が校庭の途中に落ちている枝が気になり、校庭にしゃがみ込んで、その枝とその近くにあった穴を興味深げに見ているところに次男が通りかかりました。なにやら声をかけ、二人で追いかけっこを始めました。そこに次男のお友達も参加し、追ったり追われたり楽しそうです。次男のほうが足が速いので置いていかれるのですが、次男が立ち止まって友達とお話をしているところに、長男が追いついて、後ろから抱きついてみたり、とても楽しそうな様子でした。普段は、次男は同じクラスのお友達たちと話たり、遊びながらマラソンをしていて、長男はもくもくとマイペースで走っているのです。

 私は、校庭の横で長男のランドセルを持って、様子を見ているので先生方が会うと挨拶をしてくれるのですが、その朝は、その楽しそうな様子を、特別支援学級の主任先生が目にとめられて、私に話かけてくださいました。

 クロスカントリー大会と言う長距離走の大会が9月末に予定されていて、その練習をしていた時のお話をしてくださいました。毎日走っている長男ですので、速いのかと言うと決してそうではなく、むしろ周りの勢いにびっくりしてしまい、大会はいつものペースよりさらに遅いゆっくりペースで走ってしまうのです。で、自分のペースではしるので、当然ビリなのですが、そうすると悔しがるのだそうです。
勝ち負けのこだわりがあり、以前は負けるとかんしゃくを起こし、しばらく続いていました。先日も終わった後、負けたことについて、以前ほどではないけれど、ぷりぷりと怒っていたそうです。それを見て、主任先生が、「でも毎朝頑張ってたくさん走っているよね」とお話かけをしてくださったそうです。すると、長男は、ぷりぷり怒っていたのもすぐにおさまって次の活動に参加できたとのことでした。去年からの成長ぶりに大変びっくりされたとお話してくださいました。(先生は去年の担任の先生でした)。

 たしかに自宅でも、かんしゃくやパニックは全く起こすことがなく、自分の中でのルールは持ちながらも、わりと臨機応変になってきたなぁと感じることはありましたが、学校でもそのように過ごしてくれているというのは、とてもうれしいことだなぁと思いました。

 担任でなくても、その様子をたまたま会ったときにお伺いできるというのは、とてもありがたいなぁ。学校全体で、生徒を見るという体制ができているのだろうなぁ、と思ったのです。
サーバリックス
こんにちは。
またまた、久しぶりのブログ更新となってしまいました。
書きたいお話はたくさんあるのですが、twitterで短文を書くのに慣れてしまったら、
なかなか長文を書こうとしなくなっている自分がいて、反省です。

さて、今日は、サーバリックスについて、少しお話できたらと思います。
サーバリックスとは、子宮頸癌ワクチンのことです。
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最近、よく話題になっていますので、お聞きになられたこともあるかと思います。
また、販売元のグラクソさんがいろいろな所に広告をお出しになられているので、ご覧になったこともあるかもしれません。

子宮頚がん総合サイト


子宮頚癌は最近、20~30代の若い女性に急増している癌です。

子宮

私の知り合いの方でも、20代で罹患した方がいます。
その方は妊娠を機に癌が発見されましたが、既に進行がんで、赤ちゃんを助けることは難しく、
悩まれましたが、赤ちゃんを諦めて、治療をお受けになりました。
こんなふうに、命はもちろんのこと、妊娠や出産の可能性まで奪ってしまうことのある病気です。

子宮頚がんの罹患率と死亡率


子宮頚癌の原因は、ほとんどが発癌性ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。
HPVは特別な人に感染するわけではなく、多くの女性が一生のうちに一度は、もしくは数回感染する、ありふれたウイルスなのです。
HPVに感染しても、多くの場合は、自分の免疫でウイルスをやっつけて体外に排除します。
しかし、免疫状態やウイルスの状態によっては、感染が持続して、細胞を癌化させていきます。
HPVは男性にも感染しますが、男性ではHPVが前立腺に隠れてしまい、ほとんどが持続感染となります。
しかし、女性のように癌化するなどの悪さをすることはありません。
極端に言うと、成人男性の多くは、HPVを持っていると考えられるのです。
そして、女性は、男性と性的関係をもつことで、HPV感染を起こします。
HPVに感染して自然淘汰されればよいのですが、いつ持続感染になるかは誰にもわかりません。

そのため、性行為を経験する前にワクチンをすることが非常に大切なのです。
HPVに対しての自然免疫は期待できませんが、ワクチンの効果は非常に高いという報告があります。
サーバリックスはHPV16、18型に対するワクチンで、この二つの方で発癌性HPVの60%を占めると言われます。
残りのHPVについても交差反応が期待されるため、ある程度の効果が期待できるという報告もあります。
ワクチンの有効性は非常に高いのですが、予防効果が100%ではないために、
子宮癌検診を一緒に行っていくことが、子宮頚がん予防には大切です。
公費助成のある子宮癌検診はたいていは30歳からですが、最近は20代の子宮頚癌も増えていますので、
性的活動がある人であれば、20代からでもぜひ癌検診を受けてほしいと思います。

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また、実際に性交渉を済ませてしまった人には、ワクチンの効果がないかという問題ですが、
これは、実際にはわかりません。
HPVが持続感染を起こしているかどうかは、わからないためです。
性交渉後の方でも、ワクチンを受けることはできます。
ただし、上述のような理由から性交渉前の方ほど、はっきりとした有効性はお示しできません。
万が一、持続感染していなければ、効果が期待されますし、
持続感染していたとしても、ウイルスを排除する効果こそはありませんが、接種をしたことで不都合になることはありません。
最近は、性の早熟化とも言われています。
親に性行動について、逐一報告をしてくれる思春期のお子様は少ないと思います。
このワクチンは10歳から接種できますので、ぜひ、早めに受けさせてあげてほしいなぁと思います。

次回は、ワクチン接種の実際についてお話したいと思います。




息子の不登校未遂!?

今日はちょっと、息子ネタを。エピソードが長いので流し見ていただければ、幸いです。

今日の朝、久しぶりに息子(長男:PDD)が登校を渋りました。
現在小学校4年生で、情緒の特別支援学級に通っています。
3年生あたりから、毎日スムーズに登校していて、
それどころが学校生活が楽しくて、学校に行くのが楽しみ♪
という感じだったので、ちょっと戸惑いました。


実は、昨日の夜から、
「学校に行きたくないなぁ、学校辞めて、保育園に行ける?」というような話をしばしば。
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「学校に行きたくないんだねぇ、学校に行きたくないなぁって思うような大変なことがあったのかなぁ。
大変なときって、学校に行きたくなくなることがあるよねぇ」とお話しながら、
原因を探ろうとしてみましたが、「先生に怒られたんだ」としか教えてくれず、何が起こったのかがわからない。

これでは、彼が悪かったのか、何が起こったのかわからないので、
慰めることもしかることもアドバイスすることもできない(;・∀・)


う~~ん。


とりあえず、彼の中の気持ちだけを受け止めてあげながら、
「明日先生に『学校に行きたくない気持ちなんだ』って、ママと一緒にお話をしてみようね」
と言ってあげたら、いつもよりちょっと時間はかかったけれど、宿題もやって、道具調べをして、
いつもどおりの時間に寝てくれたのです。


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朝相変わらずの早起きで5時半に起きてきて、様子はいつもどおり。
おや、昨日のぐずぐずは解消されたかな、と思ったのですが、
ご飯を食べる頃からちょっと動作がゆっくりになって、
やっぱり学校へ行きたくないって言うのかなぁという雰囲気だったので、

「ちょっと学校に行きたくない気持ちで、元気がないんだねぇ、
いつもより少しゆっくり行こうね」と声をかけ、
弟君にも、今日は朝マラソン(学校で始業前に校庭をみんな走っているのです)が
できないかもしれないんだけど...と伝え、
弟君は了解(いつもありがとう、弟君♥)
自分から着替えをする気持ちになるまでちょっと待ってあげたら、
着替えをしてくれて、出発できました。


学校に着いたら、いつもどおり、私にランドセルを預けて校庭を走り出したので、ほっとしたのですが、
みんなが学校内に入り始めた頃から、ちょっと玄関に入るのを渋り始めて...

「一緒に教室まで行こう、先生とお話をしてみようね」と
学校に入ったところで、ちょうど担任の先生にお会いして、
先生とお話をしていたら、長男は一人で階段を上って教室へ向かっていきました。


昨日先生に怒られたようなのですが、と聞いてみると、
廊下を歩くときに顔を横向きにして歩くのが彼の中で急にはやりだして、
廊下で別の学年の子と2回ほどぶつかったのだそう。
双方に怪我はなかったようなのですが、続くようであれば、危ないので、怒ったとのこと。
でも、そんなに厳しくとか体罰とかではなかったのだけれど、
ちょうど息子の怒りのスイッチを押してしまったみたいです。

ふだんほとんどかんしゃくを起こすことはなくなって、
今回もかんしゃくというより、一人でだんまりしてしまったのだそうなのですが。
先生もちょっと戸惑っていました。


横向いて歩くのは、3年くらい前に彼の中ではやったことがありました。


スキャリーおじさんの絵本に「にたものおやこ」というお話があって、

船にのっているぶた親子が、なぜか横を向いて運転するので、いつも他の船にぶつかっていて、
それを水上警察に捕まって、お父さんは船を運転できなくなって、
これで、もう事故は起こらないね、と思っていたら、また事故…。
こぶたが運転する小さいボートがやっぱり横を見て運転して事故を起こした。
やっぱり親子だねぇという話。



小さい頃から大好きで、小さい頃は「見て、似たもの親子だよ」といいながら、
横向きでうちを歩くことがありました。

先生に、そのお話のことを伝えて、また横を向いて歩いたときに
「にたものおやこだね、ぶつかったら、危ないよ!」と言ってみてくださいとお願い。

今日は帰宅後は、何事もなかったように、「学校楽しかった」と。
先生からは、やっぱり横を見て歩くけれど、長い目で見てみますと言って下さり、
ちょっとほっとしたのです。

帰宅して、「横向いて歩いたら、にたものおやこみたいにぶつかって危ないね」と話すと、
にやっと笑って、「うん」と。

普段は適応しているようにみえて、やはり言葉で自分で説明しきれない気持ちがあるんだなぁと。
今回はたまたま理解してあげられたけれど、これから先、いろいろなことがあったときに、
彼の気持ちに気づいてあげることができるかなぁと、
久しぶりに彼の内面に向き合う機会となりました。


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Hib(ヒブ)ワクチン
こんにちは。
今日は、ヒブワクチンについてのお話をしたいと思います。

ヒブワクチンはインフルエンザ桿菌タイプb(Hib)に対するワクチンです。
インフルエンザ(ウイルス)ワクチンと区別をするためにHib(ヒブ)ワクチンと呼ばれます。
Hibは細菌性髄膜炎の原因菌の第一位です。
髄膜炎の他にも肺炎、敗血症、化膿性関節炎、急性喉頭蓋炎などの病気を起こします。

Hib髄膜炎は年間1700人程度罹患します。
非常に進行が早く、抗生剤を使っても間に合わずに2-5%程度の人が亡くなります。
また、一命を取り留めたときに20-30%の後遺症を残すことがあります。

5歳未満の子、とくに2歳未満での発症が多く見られます。乳児での発症もみられます。
髄膜炎は誰がかかるかはわかりません。また、はじめの症状も普通の風邪と変わらないため、小児科医の診察を受けても気づかれない場合も多いです。

うちの子は、現在ふたりとも小学生のため、このワクチンが発売になるころには、接種年齢を超えてしまいましたが、
うちの子供たちがHib髄膜炎に罹患しなかったのは、あくまでもラッキーだったからで、もしかしたら、罹っていたかもしれないのです。

病気は突然起こります。痙攣や、意識障害などで運ばれてきて、
髄腋検査(背中から針を刺す検査)をすると、
通常であれば、透明な液体が出てくるのが、白い牛乳のような液体が出てくるのです。

それを見たときのショックは、何回見ても慣れるものではありませんし、とくにHibワクチンが発売されてからも、当院でも2例ほどの発症がありますが、「ワクチンをしていれば…」と残念でならないのです。

Hibワクチンは非常に効果が期待されるワクチンです
欧米では、70%程度の接種率となり、髄膜炎は1/4~1/3に減少しました。
アメリカでは、90%以上の接種となり、2008年全米での発症は6例のみでした。(日本では1700人ですよ)
Hibアメリカ罹患率


1988年には、WHOから経済的に可能な国はこのワクチンを定期化するようにと勧告していて、日本では2008年12月に任意接種として導入されました。

副作用についての御心配があるかと思いますが、Hibワクチンはアメリカでは1993年からフランスでは1992年から接種されていて、現在100カ国以上で接種されています。重篤な副作用の報告はないようです。ワクチンですので、局所で免疫反応を起こすため、腫れたりすることはありますが、いずれも一過性に経過すると言われています。

  局所副作用 注射部の発赤 45.9%、腫脹23.1%、硬結21.5%、疼痛9.1%
  全身副作用 発熱4.1%、不機嫌23%、下痢10.7%、嘔吐8.3%
     いずれも、一過性で永続的な障害の人はいません。

接種スケジュールは初回の接種を始めた年齢により異なります。

2ヶ月~7ヶ月未満で開始・・・3回+1回(1年後)の合計4回
7ヶ月~ 1歳未満で開始・・・2回+1回(1年後)の合計3回
1歳以上で開始・・・・・・・・1回のみ


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現在Hibワクチンの供給が十分ではないため、予約制で行われています。
今年(2010年)7月以降、供給が2倍になると期待されていて、現在は予約制ですが、もしかしたら、予約なしで接種できることになるかもしれません。

ただし、これは可能性ですので、現在接種を希望される方は、早めに予約をされてください
もし、供給量が増加すれば、予約より前倒しで接種が可能となるかもしれません。

2007年の出生数は109万にんで、そのうち8万人ほどがゼロ歳児保育を受けていると言われています。
集団生活をする子供は数カ月でHibに感染すると言われています。

Hibワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの定期化は、小児科医や子供をもつ親たちの夢です。
署名活動やワクチンの必要性などを訴え続けてはいますが、定期化されるかは、まだわかりません。定期化や補助などを期待して、接種時期を逃しては意味がありません。

ぜひ、積極的に接種されることをお勧めします。




KNOW-VPD!「子ども手当」でワクチンを
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