ママは小児科医
小学生の2人の男の子のママをしながら、働く小児科医です。 育児のこと仕事のことなどお話していけたらいいな。
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人格的上流層の減少!?
19日の朝日新聞の経済気象台のコーナーの記事を読んで、すご~く共感できたので、ご紹介したいです。
http://www.asahi.com/business/topics/column/TKY201003180519.html

日本には、わりと最近まで「人格的上流層」が存在していたけれど、現在は減少してきている。
「人格的上流層」というのは、知的で誠実、厳格で親切な人。社会の安定を作り出していたということです。

アメリカでも同様に「人格的上流層」が減少していて、その理由として
①かつて、女性の仕事は学校の先生くらいであったため、優秀な女性が教師になったが、選択枝が広がり、子どもの人格を育む能力の高い、優れた女性が先生にならなくなった。
②夕食のテーブルで、家族が今日の出来事を話し合い、子どもたちが健全な常識を学んでいたが、大人も子どもも忙しくなって、家族がテーブルに集まれなくなった。

筆者は、②はともかく、①については、先生の給料を上げて、優秀な人材を集めることで可能。税金をもっと教育に使う。
子ども手当のようなバラマキのあとには、向上心や公徳心が乏しく、コソコソして寂しい日本人しか残らない。
と述べています。

学校の先生は、教育だけでなく、生徒の生活、心のケア、果てには親のケアまでされていて、本当に大変だろうと思います。
外来にいらっしゃる患者さんに一緒についてきてくれたり、長いお手紙をつけてくださる先生もいらっしゃいます。

学校の先生の数を増やしたり、補助員をつけたりと、優遇してあげられることはあるのではないかなと思います。

小児科医として、子どもにできることは、外来に来てお話をする間や、親御さんに自己肯定感を上げる声がけなどをアドバイスをすることぐらいです。
それに比べて、学校の先生や幼稚園保育園の先生は、子どもの人格形成に多大な影響を与えるとても大切な仕事です。
そのことを社会で、もっと認識し、教育者の社会的地位を上げることが大切ではないかと思います。

少子化に加えて、人格の未熟な子どもたちが増加するのでは、日本の社会の先行きは暗いのではないかなと思ってしまうのです。

まずは、私自身も、「人格的上流層」と言われるように努力をしていきたいなあと思います。

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現在の状態からなぜ進歩できないのか?
こんにちは。

ホメオスターシスという言葉をご存知ですか?
医学の生理学の言葉で、「恒常性」つまり、同じ状態に戻ろうとする力のことを言います。
人間は、例えば体温を保たせるために、汗をかかせたり、血管を収縮させたりということをします。

アサーティブなどのセミナー講師をしている先生とお話をする中で、思いがけなくこの言葉に出会いました。
人間の心も同じ性質だそうです。
つまり、人には「現状維持メカニズム」というのがあって、自分で意識をしない限りは、その状況から進歩することは、難しいのだそうです。
つまりは、心のホメオスターシスなのですね。

セルフイメージというのは、周囲から与えられることもありますが、自分で「こうありたい」というイメージを持つことが大切です。
人は、自分がイメージした以上の人にはなれない。
例えばオリンピックでどうせメダルなんか取れないと思っている人はそうなるし、自分は必ずメダルを取れると信じ、そのイメージができた人がメダルを獲得するのだそうです。

人間は楽であれば、現状維持メカニズムが働いてしまい、その場所から決して出ようとしません。
そこから、変わるためには、強い意志が必要なのです。
それが可能な人だけが一流になれるのだそうです。

私もどちらかというと、現状維持メカニズムの働きが強いかもしれません。
今年の初めに、目標としたことを最近見返してみたときに、半分は実行されていませんでした。

目標達成には、視覚効果やモチベーションをあげてくれるような仲間から刺激をもらうなど、常に意識をしてその方向に向かっていかなければいけません。

・・・と、頭ではわかっていても、実行できないのが、人間の性ですね。
でも、現状維持メカニズムに負けないように、日々目標を持って生きていきたいなあと思います。

それでは、また。
相手の心を開かせる方法
こんにちは。

『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』という本を弟から面白いよ、と言われ読みました。
その中で、会話の際に有効な「相手の心を開かせる方法」というのがあったのですが、
普段の、臨床の面談の中で、私が気をつけていることと、一部一致しているところもあり、
今後の、自分への戒めもこめて、ご紹介させていただきます。

①座る位置は、相手の斜めの位置
②話をさえぎらないで最初から終わりまで聞く
③相手に正対し、時々相手の目を見る
④相手が言うことを予測して、結論を先回りして言わない
←カウンセリングの時には、自分で結論を導き出せるように、誘導します。
⑤声のトーンやその変化、表情、ジェスチャーなど言葉にならない情報を読む
⑥何があっても相手の言うことを否定しない 
         ←自分が認められたと思うと、相手に心を開くことができます。
⑦相手が話している最中に、次に自分が何を言おうかと考えない
⑧適度に頷く
⑨顔全体で微笑む
⑩肯定的な相槌を打つ
⑪少し前かがみになる
⑫腕組みをしたり、脚を組んだりしない
⑬話している相手に対して「指差し」のしぐさをしない
⑭腕時計や携帯電話を見ない
⑮髪にふれ続けない
⑯相手が文句をいっていたら「○○だったんですね」「そんなことがあれば誰でも嫌な気持ちになりますよね」というように「はい」「そうなんです」という返事が必ず返ってくるような質問をなげかける  
 ←これも非常に大切

以上のようなことが本の中で述べられています。

私は、普段、とくに心身症などを主訴にいらっしゃる患者様の診察をするときに、
相手に対する自分の第一印象をどう与えられたかで、今後の診療すべてが決まる、という覚悟を持って診療を行っています。

患者様やそのご家族は、これまで、つらい症状を抱え、いろいろなことを試して、
きっと家族全員でその問題に向き合おうとして、それでも、よくならなかったという、つらい体験をされて外来にいらっしゃいます。
ここに来れば、何とかしてもらえるかもしれない、と思っていらっしゃってくださるわけです。

本人や家族にしてみると、すごく思いつめた大変な気持ちでいらっしゃるので、
こちらが、ああ、いつもの心身症か、という気持ちで向き合っては、相手に失望も与えるし、失礼だと思うのです。

話を聞く中で、本人、家族の誰も責めることもなく、大変でしたね・・・と、まず、ねぎらい、
そこから、一緒に何ができるかということを考えていく、というスタンスが大切ではないかと思っています。

相手の心を開く16のポイント、時々、見返してみたいと思います。

息子のけんか
こんにちは。

うちの息子は、今、DSのドラゴンクエストに、はまっています。
ドラゴンクエストⅥにそれぞれのファイルを作って、ゲームを進めていたようですが、
長男(PDD)が弟のファイルを勝手に消してしまったと、弟は怒っています。

弟の怒りはもっともです。でも、小学校1年生の彼は、感情的に怒るだけで、自分の気持ちを表現することが苦手です。
そこで、私が、「ゲームのファイルを勝手に消されたら、ショックだよね、悲しいよね、せっかく頑張ってストーリを進めていたのにね」と気持ちを代弁してあげました。
すると、そこまで、怒っていた弟君が泣いて、うなづきます。
長男は、まだ、ぴんと来ないようです。
パパが長男を連れて、お風呂に入り、私は、弟君の気持ちを傾聴します。
「おにいちゃんは、何か、彼なりの考えがあって、消してしまったのだと思う。人の気持ちを感じることが苦手な病気だからね(弟君には、年長さんのときに障害の特性について、お話してあります。)でも、悔しいよね。むかつくよね。でも、だからといって、お返しにお兄ちゃんをたたいたり、お兄ちゃんのファイルを消したりすることは、いけないことなんだよ」

弟君は、気持ちが治まらないようなので、クッションを持ってきてあげました。
「お兄ちゃんをたたくのは、よくないけれど、代わりに、クッションにバシバシするといいよ」
弟君は、本当に、心からの怒りをクッションにぶつけました。

弟「どうして、病気で生まれてきたんだろう。普通のお兄ちゃんがよかった。。。」
私「そうだよね。でも、お兄ちゃんが悪いわけじゃないんだよ。誰も悪くないんだよ。神様がお兄ちゃんに、この病気を持たせて、生まれさせたということは、きっと、お兄ちゃんが持っている役割があるんだよ」(わかるかな、、、と思いながら、説明)
弟「神様が決めたんなら、しょうがないね。」

しばらくすると、やや落ち着いてきたようです。
そこに、お風呂場で、パパに怒られたと思われるお兄ちゃんが登場です。
「すみませんでした。」
パパより「お兄ちゃんは、弟がつけたファイルの名前『シックス』が気に入らなかったんだって、○○(弟の名前)にして欲しかったんだって」と。
パパはお兄ちゃんに「弟が好きでつけた名前だから、弟の好きな名前でいいよな。もう、ファイル消したら、だめだぞ」と。
弟君は、だいぶ気持ちが落ち着いていたので、「お兄ちゃんがシックスがいやなら、俺は、○○でいいよ」と。

後で、弟君をほめてあげると、「しょうがないよ、でも、今度は、『すみません』じゃなくて、『ごめんなさい』っていってくれるとうれしいんだけどな」

長男は、『ごめんなさい』とずっと言えなかったのです。『I'm sorry』『かたじけない』など、代わりになるような言葉を提案して、しばらくの間は、『かたじけない』といっていました(笑)最近は、『すみません』といえるようになりました。

お兄ちゃんは、弟の気持ちを、具体的に聞くことで、理解ができたと思いますし、弟は、自分の気持ちをきちんと出せたことで、もやもやした気持ちを消化できたようでした。

子育て支援セミナーで学んだ『能動的な聞き方』の効果を実感した出来事でした。

それにしても、パパはセミナー受講もしていないのに、子どもたちの気持ちをつかむのがうまくて、すごいなあ、といつも思ってしまうのです。

それでは、また。
ストレングス・ファインダー
こんにちは。

 ストレングス・ファインダーというのをご存知ですか?
私は、昨年、勝間和代さんの書籍に出会い、その中で、ストレングス・ファインダーを知りました。

 「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう(日本経済新聞出版社)という本を購読し、本についているシリアルナンバーで、ネット上で無料でストレングス・ファインダー分析を受けられるものです。5つの「特徴的資質」(強みになりうる最も優れた潜在能力の源泉)がわかります。

 日本人は、学校教育の中でも、強みを生かすよりも、弱点を克服するというほうに力を入れられていることが多い印象があります。また、自分の長所をアピールすることが苦手なのではないでしょうか。(私はどちらかというとそうです)
だからこそ、客観的に、あなたの強みはこうですよ、と教えてもらえるチャンスというのは素敵だと思います。
私の強みは、調和性、責任感、学習欲、目標思考、内省  でした。私の中では、責任感、学習欲、目標思考というのは、納得でしたが、
調和性が一番にくるというのは、すごく意外だったのですね。自分は結構負けず嫌いと思っていましたので。
内省も言葉自体をあまり聞いたことがないということもあるかもしれませんが、意外な結果でした。

 この結果が出てから、結果は何を意味しているのか、自分の行動に照らし合わせて考えるということを
無意識の中でしているうちに、これが、「内省」ということか、と急に実感を得られました。
「内省」という強みがあるからこそ、小児科医をしながら、心の問題があるお子さん方を見させてもらっているときに、
この子は、どうしてこういう症状を呈しているのか、こういう症状が起こらないようにするには、
どのように、幼少期に対応すべきであったのか、ということを考えることが好きなのだな、と気づきました。

 私は、この検査を通して、「調和性」 「内省」という自分では気づかなかった強みに気づくことができました。
このことは、私のこれからの糧になると思います。
また、これまで、自分の中でも強みであろうと思っていた「責任感」 「学習欲」 「目標思考」 というものも、
客観的に評価を得たことで、自身を持って、強みと認識し続けることができると思います。
 
 強みを生かすというのは、自閉症療育では、よく用いられます。
例えば、視覚処理が得意であることから、視覚に訴える支援をしていくなどです。
弱点を克服するではなく、強みを生かすという教育こそ、将来にモチベーションを持てない現代の子どもたちには
必要なのではないでしょうか。

ぜひ、皆様も、ストレングス・ファインダーお試しください。

それでは、また。



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