ママは小児科医
小学生の2人の男の子のママをしながら、働く小児科医です。 育児のこと仕事のことなどお話していけたらいいな。
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思春期の心
こんにちは。

今週は、中学校の卒業式、公立高校合格発表のあった一週間で、気づくとあっという間に終わっていました。
水、木は、発達心理外来の日なのですが、今週は大盛況(あまり喜ばしくはないのですが・・・)
中学校3年生の子達は、木曜日に外来受診してくれ、それぞれについて、報告してくれました。
みんな、いい笑顔で、受診してくれて、ほっとしています。

人間、目標や目指すものがはっきりすると、覚悟が決まるものだと、3年生の子達を毎年見ていると思います。
1月頃までは、様々な不定愁訴を訴えて、こちらの方が、この子は受験当日受験できるだろうか、とはらはら。
(薬物療法はもちろん、カウンセリングや母親への声がけなどのアドバイスもしているのですが。。。)
それが、2月くらいになると、症状は訴えるけれど、当日テストを受けなければ、始まらないということを意識してくれるようになっていくのです。不思議。。。

でも、一人、2月頭の私立の試験の前に、「自分はどうせだめだ、勉強もできてないし」とおうちで爆発した子がいて、
お母さんは、「そんなことない」となだめてくれたようですが、父親に「どうせ、おまえなんか、だれも、そんな態度では、ほしがらない。」と言われてしまい・・・。
自己肯定感の低い患者さんなのだから、直前にちょっとナーバスになって、思わず言ってしまったのだから、大丈夫といって欲しかっただけだったのに。。。
結局、私立の試験は受けられなくて。

それから、2週間、毎日お話をしました。徐々に、自分を取り戻して、勉強も再開。
お母さんに、勉強をしている姿や前向きな発言が聞かれたときに、肯定の声がけをしてもらい、
公立高校の受験前日の面談では、胃が痛い、眠れないかもしれない・・・勉強しようとしても、他の人の声が聞こえるといらいらすると
黙って、話を聞いていると、自分から、おなかの痛みは、朝に薬を飲んだ後は、緊張のせいだから、本当に痛いわけではない、トイレに行くほどではないと、自分で暗示をかけていると。
とにかく、行って、最後まで試験を受けることが大切なんだ。
結果は合格ならうれしいけれど、もしだめでも、○○を受けて、それで、だめなら、○○。
と、前向きに考えるということができていました。

この2週間の変化に、実は、私が一番驚きました。そして、木曜日に合格したと、病院に来てくれました。
「もう、胃が痛くなることはないね」と自分で、太鼓判を押して、帰りました。

学校や家庭、友達関係の中で、自分の居場所が見出せず、様々な症状を呈してくる子どもたちですが、
高校受験の直前に最も強い症状となって、戦いつくした結果、ほとんどの子は、高校新生活が落ち着いた頃に、私の元から巣立って行きます。
そして、ほんのたまに、「近くに来たから、寄ってみた」といって、ひょこっと顔を出します。

小学校5年生~中学校2年生くらいの子達は、逆に3月に入り、学年があがるということに、プレッシャーを感じるのか、調子が悪くなる子が多くて、今週は、発達心理外来のいつもの枠のほかに、午前中の通常診療の間にも、心身症症状と思われる子が数人混じっていて、外来に呼び出されるということがしばしばありました。

この子達も、中学校3年生の子達のように、いつか巣立っていってくれたらと思いながら、日々診療しています。

それでは、また。
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